よくビジネスの成功者が、「人のために」ということを言いますよね?
以前、私はこのフレーズを聞くと、よほどの人格者なのか、キレイごとを言っているだけなのかと思っていました。
でも、これは当たり前のことを言っているのです。
そもそも、「人のために」の意味というのが、発言者によって微妙にニュアンスが違います。
みんなが、”利他的な”意味で言っているわけではありません。
「人のために」と聞くと、
“自分よりも他人を優先する”というようにとらえがちですが、
誰も自分の利益を犠牲にしてなどとは言っていません。
「人のために」というのは、
社会(顧客)のニーズを探れ
ということです。
社会貢献的な動機があるか否かは、実は関係ありません。
みんなが困っていることや、不便なこと、つまり、社会のニーズを探って、それを提供すれば、売れますよね?
つまり、
“自分が”売りたい物やサービスを提供するのではなく、顧客が求めているものを提供すれば上手くいく
ということを言っているのです。
これって、当たり前のことなのですが、いざ自分がやろうとすると、意外と出来ませんよね?
自分なりのこだわりがありますから。
ビジネス上の「人のために」とは、
自分のこだわりよりも、みんなが求めているものを優先しろということです。