R1グランプリ、アキラ100%が優勝しましたね。
私も初めて彼の芸を見た時、笑いが止まりませんでした。
いや、それどころか、感動すら覚えました。
それも、すがすがしい感動です。
皆さんも、同じように感じているのではないでしょうか。
よく考えると、
裸芸という下品であるはずの芸なのですが、
全くと言っていいほど、下品さを感じさせません。
なぜでしょうか?
それは、芸の完成度が高すぎるからです。
緻密に計算された完璧な構成、
限界ギリギリに挑むチャレンジ精神と、
それを完璧に再現する完成度。
まさに100パーセントです!
人は、オリンピックのアスリートを見ている時と同様な気持ちで、
彼の芸を見ている部分があるのだと思います。
そう、彼はアスリートなのです!
その完成度の高さの前には、下品さなど、入り込む隙がありません。
裸芸が、芸術的なレベルまで昇華されているのです。
そう、彼はアーティストなのです!
もちろん、芸術といっても、伝統芸能のような、押し付けがましく、気取ったものではありません。(当たり前ですが)
通常は、芸人であっても、裸芸をやるときは、
なにかしらの自意識が出てしまいます。
しかし、
アキラ100%の芸には、自意識が感じられません。
自意識を越えたところで、純粋かつ完璧な芸が再現されているのです。
そういったところが、
人が彼の芸に惹き付けられる要因ではないでしょうか。