地頭って便利な言葉なので私も使いますが、「地頭」発言が多すぎる人は、ちょっと要注意かもしれません。

先日、姻族の法事があったのですが、70歳過ぎのオバサンが、やたらと「地頭」「地頭」と発言していたのには、正直、うざかったです。

その家の人達は、みんな低学歴なのですが、全員がお調子ものキャラクターで、世渡りは上手いといった印象です。

オバサンは、よほど学歴にコンプレックスがあるとみえて、「うちの家族は学歴はないけど地頭は良い」と言いたげでした。

たしかに、

学歴があるから頭がいいとは限りませんが、

頭がいい人は、学歴も高いことが多いのは事実でしょう。

少なくとも、かつては、学歴があった方が社会で得することが多かったわけで、

世の中がそういうものだということを18歳になるまでに、感覚的に理解できていない時点で、あまり頭は良くないと思うのです。

かの地頭オバサンが何をしているかといえば、半径5メートル以内の人達の発言や行動を注視して、気を使いまくることに全力なんですね。

それ自体はとても良いことなのですが、何か痛々しいものを感じないでもありません。

その人の中では、

調子の良さ=地頭の良さ

という理解のようです。

たしかに、

かつての一般職のような末端の仕事は出来そうです。

ですが、

こういうタイプは、そのレベル止まりだったりするんですよね。

昔の銀行において、

一流大学出の新入社員より、高卒のベテラン女子行員の方が、事務作業が出来るなどというのは、よくあった話です。

たしかに、

そのステージで比べると、高卒女子行員の方が優秀でしょう。

ですが、

より高度な判断力を伴う仕事を、その女子行員が出来るかといったら、話は変わって来ます。

一口に地頭といっても、

論者によって、尺度や見えている次元が違いますから、なかなか難しいものがあります。

結局、みんな、自分の基準で判断してますからね。