ご飯に生卵をかけて食べる料理(?)、もしくは食べ方について、メディアでは「卵かけご飯」という呼び方をしています。
ですが、
あなた自身は「卵かけご飯」なんて呼び方してますか?
おそらく、
多くの人は「生卵ご飯」と呼んでいませんか?
現在「卵かけご飯」と呼んでいる人も、以前はそう呼んでいたはずです。
生卵を使うというところに重点がある食べ方なので、「生卵ご飯」の方がよほど実態を的確に表現しています。
いったい、誰が「卵かけご飯」なんて言い方を始めたのか?
おそらく、
「生卵ご飯」をメニューとして出す飲食店に間違いありません。
「生卵ご飯」では、メニューとして成り立ちにくいですから。
聞きなれた「生卵ご飯」では、普段家で食べるイメージそのままで、お金を出して外で食べようなどと思いません。
ちょっと違う言い方をして、意味付けをもたせたわけです。
いかに、「この卵は◯◯産の貴重な卵で」などともったいぶって言ったところで、しょせん「生卵ご飯」に過ぎません。
今までお金を払っていなかったものやサービスに対して、お金を払わせる方法として、
名称を変えるという方法は、なかなか効果的な方法です。
たとえば、
水です。
当初、売っている水は必ず「ミネラルウォーター」という呼び方がされていました。
当時、ただの「水」では売れなかったからです。
「ミネラルウォーター」なんて、もっともらしい名称ですよね。
水を買うことが当たり前に浸透してからは、「ミネラル」なんてあまり使われていませんよね?
いつの間にか「水」で普通に売れるようになりました。
自分で商売をしている人や、企業で商品企画やマーケティングに関わっている人にとっては当たり前の話でしょうが、
一度、こういった観点で身の回りの商品やサービスを見直してみると、色々と気付きがあると思います。