「執着するとメンタル壊れる」

昨日、NHKのEテレ「ねほりん ぱほりん」を見ていて、

あるゴーストライターの人が言っていた言葉です。

これは真実をシンプルに表現していると思います。

発言の趣旨は、

ゴーストライターとして仕事をしていると、

依頼者との関係で、金銭等を含め、色々と理不尽なこともあるが、

「執着するとメンタル壊れる」から、気にしないようにしている、

ということでした。

これは、たしかにそのとおりで、

ゴーストライターに限らず、どんな仕事にもあてはまるし、

仕事以外でも、色々なことにあてはまると思います。

あまり気にしていると、やっていけない、ということですね。

元気なときは、無意識にそういった健全な状態をキープできるものですが、

弱っているときなど、知らず知らずのうちに、執着していることが多いものです。

クヨクヨする。というのも、この状態を示した表現の1つですね。

また、方向性は違いますが、

異性に対して、過剰に執着≒粘着すると、ストーカーになってしまいます。

これも、完全に「壊れている」1つの形ですよね。

執着するというのは、バランスを欠いている状態なわけで、

何かしら悪影響が出てしまいます。

一方で、

世の中の偉業というのは、多くは執着から生まれているはずで (研究など) 、

「執着」自体を、一律に否定することも出来ません。

その執着は、プラスになる執着なのか、そうでないのか、

一歩引いてみて、自分を客観視するという態度が重要なんだと思います。

 

「気にしない、気にしない」

よく言われる言葉ですが、精神を健全に保つために、極めて重要なことと思います。

また、執着し過ぎないためには、選択肢を複数持っておくことが予防になると思います。

「集中」すること自体は、良いことなので、その対象を複数に振り分けるというか。

よく、1つのことで目覚ましい成果をあげている人が、他のことも一流だったりしますよね。

あれって、

本業にかなり集中した後、他のことにも集中することによって、(意識的にせよ、無意識的にせよ) バランスをとっているのだと思います。

結果として、「他のこと」も一流のレベルになるという。

 

天才と呼ばれる人には、執着するタイプも多いですが、

行き過ぎると、自殺まで行ってしまいます。(三島由起夫の割腹自殺など)

いかに体に良い食べ物であっても、そればかり食べていては、体に良くないですからね。

バランスが大事です。