例えば、通勤電車内で周りを見たとき、

自分が疲れているときは、周りの同じように疲れている人を見て、違和感を感じません。

違和感どころか、連帯感??さえ感じる始末です。

ああ、皆も大変なんだな、といった具合に。

この状態の時に、元気そうな人を見ると、

何であんなに元気なんだ?

と思ってしまう。

楽な仕事しかしてないんだな、

とさえ思ってしまいます。

反対に、

自分が疲れていないときは、

疲れている人が目につきます。

うわー、疲れきっているなー。

と思ってしまう。

帰りの通勤電車での疲れきっているサラリーマンの集団は、

客観的に見ると、かなり奇妙な集団です。

精気を失った顔、

諦めきった顔、

我慢に我慢を重ねた顔、

などなど。

どこか壊れてしまった人も多く、

会社で失われた何かを取り戻そうとしてか、

自分のなかでバランスをとろうとしてか、

一歩引いて見ると、奇妙な行動をしている人も多くいますよね。

満員電車で、タブロイド誌を小さく折って、どうでもよいページを必死に読んでいる人。

この状況で、そんな必死に読まなければいけない記事?

でも、それを読まなければ、自分の大事な何が失われてしまう、

とでもいうように、頑なに態勢を崩しません。

スマホでイヤホンを付けて、バラエティ番組を見ている人。

別にそれはいいのですが、

さっきから、一人で笑っていて気持ち悪いんですけど。

この状況で、あえて一人で笑うことによって、

何かを守っている、かろうじて自分のバランスを保っているように見えます。

世間の目を気に過ぎるのもよくないけれど、気にしなさ過ぎるのもどうなんでしょう。

壊れている人、多いです。

人間、自分が渦中にいると気付きませんが、

なるべく自分を客観視することは忘れないようにしたいものです。