裁判官、検察官、弁護士になるための試験である司法試験に受かった後、
「司法修習」という研修を受けなければなりません。
昔は、この期間に国から給料が払われていました。
しかし、ロースクールが出来た頃から、お金が払われなくなりました。
そこで、合格者の多くは、この期間の生活費のために借金をしていました。
ちなみに、アルバイトは禁止です。
ロースクール自体、かなりのお金がかかるため、学費等の借金をする人も結構いました。
そうすると、
弁護士をスタートした時点で、すでに1000万円の借金があるというケースが普通にありました。
依頼人より弁護士の方が借金があるという、笑えない事態です。
弁護士になるまでの間に、これだけお金がかかる制度はよくないと、批判されていました。
そこで、
修習期間に給料を払うべきである、という意見が弁護士会などから出されていましたが、
今回、やっと法律が改正されて、国から給費がされることになりました。
金額は月額13万5000円と安いものの、全く出ないより、かなりましです。
それにしても、遅すぎです。
司法制度改革は、ロースクール制度が実質的に失敗に終わっています。
今や、ロースクールの教員のための制度のようなものです。
国は、さっさと失敗を認めて、ロースクール制度を廃止すべきと思います。