古いマンションのリスクとして、”建て替え問題”があります。

日本でマンションというものが建てられてから、まだ50年位しか経過していません。

したがって、

今までは、建て替えの問題というのは、「将来の問題」でした。

しかし、50年を経過するようなマンションが出始めてきていますので、

そろそろ、建て替え問題が顕在化してくるな、と思っていたら…、

偶然にも、身近なところで、出てきましたよ。

最近知り合った年上の方が、現在、マンション管理組合の理事長をしているとのこと。

そのマンションが築50年位の古い物件なので、建て替えの話が出ているものの、全然、話がまとまらないそうです。

理事長という責任のある立場なので、かなり困っていましたよ。

建て替えの決議は、基本的に5分の4の賛成がないと出来ません。

これは、現実的には相当困難な決議です。

予想通り、

修繕積立金だけで賄えるはずもなく、住民 (区分所有者) は、かなりまとまったお金を支出しないといけないそうです。

したがって、

絶対に反対する人が出てきます。

そうやって進まないうちに、どんどん、マンションは老朽化していくわけです。

売り逃げしようにも、そんな古いマンションには買い手がつかないでしょう。

ちょっと調べれば、建て替え問題で揉めていることは分かりますし。

古いマンションの購入を考えている方は、こういった問題が、既に顕在化していることも、当然に知っておくべきです。

この問題、あともう少ししたら、社会問題化してきますよ。