サイボウズの社長が夫婦別姓の訴訟を提起しました。

この報道を聞いた当初は、話題作りか?と思いましたが、

何年も前に結婚しており、実生活での不利益を実際に経験してた上での訴訟提起であり、説得力があります。

少し専門的に言うと、

訴訟法的に「法律上の利益」が問題なく認められるものです。

これまでの夫婦別姓訴訟は、男女平等について社会的意義を問うといったことが主目的であることが見てとれたのに対して、

今回の訴訟は、より具体的な不利益をもとに提起しているので、裁判所の判断がどうなるか、大いに注目されます。

今回の訴訟提起にあたり、私が感心したのは、

外国人と日本人との婚姻では夫婦別姓が認められるのに、日本人同士の婚姻では認められないのは、不平等であるという主張のたてつけです。

これは、法律構成といって、弁護士が考えるところですが、うまい主張だと素直に感心しました。

下級審(地裁、高裁)レベルでは、現状の民法の規定に対して違憲が出る可能性がありますが、最高裁は容易に認めないでしょうね。

裁判所が認めない時に、どういった苦しい理屈付けをするのか、今から楽しみです。

注目の裁判ですよ。

チームのことだけ、考えた。―――サイボウズはどのようにして「100人100通り」の働き方ができる会社になったか