意識が高い、もしくは、意識高い系の人達がよく言うセリフの1つに、「好きなことをやれ」というものがあります。
もう、これはブームと言っていいくらいですが、
実際のところ、皆さんはどう思いますか?
たしかに、魅惑的なフレーズですよね?
はじめは飛び付きたくなりますが、冷静に考えると、そんな都合よくいくのか?
といった疑問が出てくるはずです。
そもそも、好きなことが何なのかさえも分からない、という悩みもあるでしょう。
この「好きなことをやれ」は、なかなか深いフレーズで、
「好きなことをやれば、うまくいく」という論調で語られると、かなり信用性がありません。
そりゃ、好きなことをやって上手くいく人と、そうではない人がいて、後者の方が圧倒的多数ですからね。
「うまくいく」かどうかは、誰にもわからないことです。
それを言い切って勧めるのは、無責任過ぎるでしょう。
もはや、詐欺師の領域です。
ですが、
「好きなことをしろ」について、
次のように考えると、ちょっと違ってきます。
つまり、
これからの時代は、何がうまくいくか (誰にも) 分からない
↓
これまで「役に立つから」という理由でやっていたことが、(先が読めない時代なので) 将来リターンがあるかわからない
↓
「役に立ちそう」を優先して、好きでもないことを我慢してやっても、無駄になる可能性がある
↓
そうであれば、嫌いなことよりも好きなことをやった方がよい
↓
仮に役に立たなくても、好きなことをやっているのだから、悔いはない
どうでしょう?
こう考えると、
「好きなこと」をやるのは、究極のリスクヘッジなのかもしれません。