役所の対応は苦手とする人が多いようです。
主要な不満は、対応が杓子定規であるというものでしょう。
役所の対応が杓子定規なのは、法律に基づいて業務を執行しているからです。
行政というのは、法律に基づいて行わなければいけないので、法律から外れる対応が出来ないわけです。
つまり、
役所のルールは法律 (もしくは、法律に基づく政令や、地方自治体の”法律”である条例) なのです。
ということは、
当該事項の基となる法律がわかれば、役所の対応は格段に楽になります。
何か理不尽な対応をされた時、法律を盾にとった場合、対応が急に変わったりします。
何に関しても、そのルールを知っていると強いものです。
ルールを知らないと、いいように扱われてしまいます。
役所のルールたる法律は、国民に公開されていますから、ちょっと手間をかければ知ることができます。
ただし、条文によっては、解釈の技術が必要ですが。
これとは別に、
例えば、銀行なども杓子定規な対応を取られることが多いです。
私に言わせると、こちらの方がやっかいです。
というのも、銀行のローカルルールを押し付けてくるからです。
そのルールが公開されていないのがやっかきです。
また、窓口の行員などは完全にマニュアル通りに動くので、融通が利きません。
公務員の場合は、公務員試験の段階でルール (法律) の勉強をするので、
そのルール (法律) の趣旨 (目的) は何なのか?、という訓練を積んでいます。
何がポイントなのか捉える訓練を積んでいますので、ノーマルパターンからズレた時に、適用してよいのか、ダメなのか、考える頭があるということです。
これに対して、
窓口に出ているような階層の銀行員は、そういった訓練はしていません。(昔は優秀な人もいましたが)
ひたすら、「こういう決まりですから」というスタンスに終始します。
とにかくミスを恐れるので、マニュアルから少しずれた対応をすることが出来ません。思考停止です。
役所の話に戻りますが、
共通言語たる法律を知っているか、法律解釈の思考方法に馴染んでいると、対応は楽になります。
そういえば、
昔に比べて役所の対応はずいぶんと親切になった気がします。