最近、ネットニュースでよく「苦言」という言葉を目にします。

もともと「苦言」という言葉は使用頻度がかなり低かった言葉です。

それが急に使われ始めたことに加えて、苦言と表現することがしっくりこない場面にも乱発されているので、違和感を通り越して、気持ち悪さを感じることもあります。

この言葉が流行り始めた原因は、

①字数が少ないこと

②「批判」のニュアンスを排除できること

③他にピッタリした言葉を探す手間が省ける

という便利な言葉だからでしょう。

特に②については、「苦言」を発したのであって「批判」ではないと表現することで、

関係者からの名誉毀損やクレームなどのトラブルを回避できるという利点があります。

このように、便利な言葉なので使用したい気持ちはわかりますが、

プロのライターならば、もっと事案に即した適切なニュアンスの言葉を探す努力をしてほしいと思ってしまいます。