借金の返済に悩んでいる方へのアドバイスです。

借入先が何社もあって、毎月の返済がかなり厳しいという方向けです。

借入先と借入額などを一覧にして整理すること

毎月借金の返済に追われている場合、
自分がどこの金融機関からいくら借りているのか、
わからなくなってしまっている人が多いです。

まず、落ち着いて、以下の項目を整理して下さい。

  • 借入先(金融機関名)
  • 借入額
  • 借入日
  • 現在の残額
  • 毎月の返済額

これらを一覧表にして下さい。
エクセルなどで作成した方がよいですが、手書きでも構いません。

現在の状況を客観的に把握することが第一歩です。

 

ヤミ金から借りている場合

もし、ヤミ金から借りている場合、
貸主の情報を正確に把握することが大事です。

  • 貸主が法人ならば「会社名」、個人ならば「名前」
  • 貸主の「住所」
  • 貸主の「電話番号」

ヤミ金との交渉は、素人では無理ですので、
法律の専門家に依頼することを強くお勧めします。

ヤミ金は、おそらく住所を隠していると思いますが、
専門家に依頼した場合でも、住所の特定が必要となります。

専門家に依頼する段階で、
貸主の住所が判明しているか否かでその後の処理スピードが
かなり変わってきますので、なるべく聞き出して下さい。

 

借金の整理方法(「債務整理」といいます)の方法は大きく分けて2つある

借金の整理の仕方には、
大きく分けて「任意整理」と「法的整理」の2つがあります。

任意整理

貸主(「債権者」といいます)ごとに個別に交渉して、
利率を下げてもらったり、毎月の返済額を下げてもらったりします。

返済期間が長期間にわたっている場合は、
「利息制限法」にしたがって計算しなおした場合、
すでに返済が終わっている場合もあります。

余計に支払っている場合があるのです。
これを「過払い金」といいます。

過払い金は返還請求をすることが出来ます。

法的整理

法的整理とは、裁判所を通じて行う手続きです。
個人の場合、種類は以下のとおりです。

特定調停

「調停」とは話し合いのことです。
裁判所が間に入り、利率や毎月の返済額を軽減する交渉をします。

裁判所は、法律のタテマエとしては「中立」の立場ですが、
実際は、借主(「債務者」といいます)にかなり肩入れしてくれます。

したがって、ほとんどの場合、返済条件が緩和されます。

ただし、あくまでも話し合いですので、
もし債権者が承諾しなければ決裂となります。

借入先が多くなく、借入額が比較的少ない場合は、
この手続きが使い勝手がよいです。

民事再生

借金の金額をカットしたり、返済条件も緩和させる手続きです。

一定の要件がありますが、返済が可能であれば有効な手段です。

特に住宅ローンの場合、
自宅を手放さずに返済条件を緩和させることが出来るので
有効な手段です。

破産

返済の目途がたたず、お手上げの状態の場合、
自己破産という手段があります。

簡単にいうと、借金をチャラにする手続きです。

「破産」というと世間のイメージ的はかなり悪いですが、
実際はそれほどデメリットはありません。
夜逃げをしたりするくらいなら、破産をした方が良いです。

 

専門家に相談した方がよい

いずれにしても、弁護士や司法書士などの専門家に相談した方が良いです。

弁護士や司法書士が正式に依頼を受けると、
「受任通知」というものを債権者に発送します。

そうすると、本人への督促がストップします。
「受任通知」の効果は絶大です。

まずは、相談だけでもしてみた方がよいでしょう。

 

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