大学の入学シーズンです。

入学と共にサークルの勧誘があり、新歓コンパの嵐となります。

新歓コンパは、大学生の一大イベントです。

良くも悪くも、高校生と大学生の違いを体感する場であり、大学生としての洗礼の儀式です。

女性の新入生は、人生で一番チヤホヤされる時期かもしれません。

男性の新入生にとっては、社会の入り口を垣間見る儀式です。

また、男性の上級生にとっては、1年間の中で、最も効率よく女性を見つけられる時期であり、

私の友だちの中では、

“新歓コンパ時期は、借金してでも活動しろ” という、格言(?) があったくらいです。

(実際、誰も借金などしていませんが。念のため。)

かつては、それほどの一大イベントでした。

しかし、

最近は、未成年者の飲酒や、一気飲みなどを規制して、ずいぶんと大人しくなっているようですね。

新入生には、酒を飲ませないとか、一気禁止とか。

まあ、教科書的には、正しい行いです。

ですが、それでは、もはや “新歓コンパ” ではないですね。

私が入っていたサークルでは、100人以上が、一子乱れぬ調子で、一気コールをやっていました。

かなりの迫力でした。

定番コールから、各人用のオリジナルコールまで色々とあり、初めて見た人は圧倒されます。

男子新入生は、めちゃくちゃ飲まされると聞いていたので、

ジャージを着て登場した人もいました。

夜の渋谷に、高校時代の部活のジャージで登場です。

その人が、イケてる感じの人だったため、そのギャップにウケまくっていました。

私は酒が強い方だったので、吐いたりもしませんでしたが、

当然、潰れてしまう人も何人か発生です。

しかし、介抱態勢が整っており、何ら問題は起きていません。

新歓シーズンの渋谷や新宿の繁華街では、

急性アルコール中毒患者が発生して、救急車がやって来るのは、よく見られる光景でした。

今はかなり減ってるでしょうね。

救急車動員は、もちろん飲み過ぎ(飲ませ過ぎ) ですが、、

自分の限界点を知っておくことや、危機管理能力を養う上では、

かつての新歓コンパの様相にも、一定の合理性はあったように思います。

大学生は大人ですから、

一律規制で安全策をとるよりは、

現場での自主的で適切な判断に委ねる方が、個人的には、よほど健全だと思います。