今、面白いテレビ局は、NHK、テレビ東京、東京MXテレビです。
他の民放キー局は、旧態依然とした路線からなかなか脱却できず、
変化する視聴者のニーズに、ついていっていませんが、
この3局は、新しい時代のテレビのあり方を積極的に追及している姿勢が見えます。
なかでも、NHKの先進路線には、従来のカタイ路線とのギャップもあり、目を見張るものがあります。
思わず、矢沢永吉の口調で、
「攻めてるね。NHK!」と言いたくなります。
直近ですと、4月から、「ニュースウォッチ9」のキャスターが、桑子真帆アナウンサーに変わります。
桑子真帆アナウンサーは、
3月までは、放送時間が午後11時からの緩い情報番組である「ニュースチェック11」のキャスターであり、
その前は、「ブラタモリ」などに出演していた人気アナウンサーです。
「ニュースウォッチ9」は、NHKの看板報道番組です。
そのメインキャスターに、桑子真帆アナウンサーを起用することは、軟化路線を決定付けるものです。
少なくとも、
今、視聴者が何を求めているのかについて真剣に考えて、迅速に実行に移す、
という姿勢が見てとれます。
これは、大いに評価すべきことだと思います。
最近、更にちょっとびっくりしたことがありました。
3月22日に、「今 テレビはどう見られているか」という特番を午後10時からやっていたのですが、
他局であるTBSの「逃恥」を思いっきりフューチャーしていました。
同ドラマのプロデューサーまで呼んでいましたからね。
裏話や、本年ベースの議論がされて、かなり面白い番組でしたよ。
他局との争いなどではなく、テレビ業界全体として、
若者のテレビ離れをどう食い止めるか、
ネット社会におけるテレビのあり方、
というものを真剣に考えていました。
この特番には、LINEの元CEOである森川亮氏も出演しており、
さすが、なかなか鋭い意見を述べていました。
NHKのこういった先進的な動きは、スポンサーがない国営放送だから出来るのでしょうか?
民放キー局の動きの鈍さは、大スポンサーや、古くからの業界のしがらみに縛られている気がしてなりません。
消費者の多様化や、時代の変化に対応できずに凋落していく、他業界の大企業と同様に見えてしまいます。
今までの常識にとらわれている、頭の固い企業は、ホントにヤバいことになりそうです。
NHKには期待しています。
今後も、積極的に攻めていってほしいです。
NHKから目が離せません。