急リバブルのCMの影響もあって、不動産業界で、宅建士試験熱が高まっているようですね。
不動産業界人なのに宅建資格をもっていない?!
私は、不動産業界の人間ではありませんが、業界で未取得の方にとっては、かなり重大な問題かと思います。
日常業務でも、資格がないと、重要事項説明もできませんからね。
お客様にも、舐められます。
いくら一生懸命に業務をやっていても、「この人、大丈夫かしら?」と思われてしまいます。
もったいないことです。
コツさえわかれば、簡単にとれるのに。
宅建試験の勉強法 総論
さて、試験の話ですが、
まず、前提の心構えです。
よく言われることとして、「試験と実務は違う」。
これは、そのとおりと思います。
“試験の世界の中だけで考える”ということが大事です。
「実際の実務では違うぅ!」とか、関係ありません。忘れて下さい。
試験の世界の中で、出題者が正解と考えている選択肢を解答して下さい。
では、出題者が正解と考える選択肢はどうすれば分かるのか?
それは、過去問をやることです。
過去問の重要性については、よく聞くとおもいますが、しっかりやっていますか?
「まだテキストが終わっていないから」とか言って、後回しにしていませんか?
なお、私の推奨する方法では、そもそも、テキストなど使いません。
宅建レベルの試験では、テキストなど必要ありません。
それに、あんなの読むのは、ダルいじゃないですか。
テキスト読みの時点で挫折したまま、本番近くになって、あわてて過去問をやって、自信がないまま本番を迎える、
というのが、ありがちな不合格パターンと思われます。
発想を変えて、「過去問で」勉強して下さい。
では、私が行った具体的な勉強法をご紹介します。
宅建試験の勉強に使用する教材
①年度別の過去問集
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②分野別の過去問集
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③宅建六法
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使用する教材は以上です。
テキストは使いません。
宅建試験の勉強法 各論
さて、実際の勉強の方法ですが、
①まず、何も勉強せずに、いきなり前年度の過去問をやってみます。
出来は気にする必要はありません。
なにせ、勉強していないのですから出来なくて当たり前です。
ふ~ん、こんな問題がでるのか、と傾向を把握するのが主目的です。
それと同時に、ゴールである合格ラインとの距離感をつかみます。
選択肢は4択なので、20点位はとれてしまったりします。
合格ラインの目安は、35点ですから、「あと15点位とればいいのか」と距離感がつかめるのです。
あと、この分野は結構出来るなとか、この分野は弱いなとか、自分の傾向がわかります。
私の場合、1年分過去問を解いてみて、「宅建業法のウェイトが高い試験だな」と思ったので、
②次に、宅建六法で、宅建業法を一読してみました。
③そして、前々年度分の過去問を解いてみました。
すると、30点近くとれました。
そうすると、「あと6~7点か」とさらに距離感がわかります。
④その次は、宅建六法で、全分野にわたり、過去に出題された条文だけ拾って、「高速で」読んでいきます。
宅建六法は、過去に出題された条文にチェックが付いているので、非常に便利です。
本自体は分厚いので、一見ビビりますが、実は、過去に出題された条文は、あまり多くありません。
この作業をすると、「出る箇所(条文)は決まっているんだぁー。」という事実が、ビジュアル的にも体感できます。これ、結構大事です。
覚えようとしないで、高速で読んでいくことがポイントです。
ちょっと力作業ですが、私は、この作業を、仕事の終了後に、数日間で終えました。
⑤それから、また、年度別の過去問をやってみます。3年前とかの問題ですね。
すると、この時点で、35~36点とれました。合格ライン到達です。
はじめて年度別過去問を解いてから、合格ラインに達するまで、
普通に仕事をしながら、1週間位です。
あとは、分野別の過去問集をコツコツと解いて固めていけば、合格できるだろうと、目安がつきました。
⑥分野別の過去問集をコツコツとやって下さい。
分野別の過去問集をやると、同じような問題が繰り返し出題されているのが、わかると思います。それを覚えて下さい。
その際、出題者から何が問われているのか、核となる知識を押さえるようにして下さい。
⑦あと、宅建業法だけは、条文を読み込んで下さい。
たいした量ではありません。ですが、出題ウェイトが高いです。
つまり、コスパが高いのです。
以上のように勉強すれば、非常に効率よく確実に合格できると思います。
頑張って下さい!!
もう少し詳しく知りたい方、何回も挫折しているという方へ。
より本音の部分を含めて以下のページにまとめています。
⇒ 「宅建試験は過去問の独学だけで誰でも合格できるのか?」