女子大が落ちぶれてから久しいですが、

私学女子大のトップ、津田塾も悲惨なことになっています。

 

津田塾の記事がネットあったので、読んでみたんです。

 

現在の津田塾は、偏差値でみて最難関大学とは言い難い。「入学時の偏差値は、私学では慶応義塾大学や早稲田大学よりも下。MARCH(通称マーチ、明治、青山学院、立教、中央、法政)クラスですね。四半世紀前なら早慶を蹴ってでも入るトップ私学といえる存在だったが、今は女子大人気が低迷しているので、相対的に偏差値は下がっている」(大手予備校関係者)という。

 

たしかに、大昔は、「女東大」と言われた頃もあったようです(戦前?)。

しかし、

四半世紀前って、25年位前ですよね?

私が受験した頃とほぼ重なりますが、早慶上位学部より下でしたよ。

早稲田下位学部より上だったので、蹴ったのはそこらへんだと思います。

 

「トップ私学」って、50年前とかじゃないですか?

「(今は)MARCHクラスですね。」と書いてあるので、

ふ~ん、そうなのかーと思って

偏差値表をいくつか見てみたら、

あれれ??

いまや、マーチの最底辺と勝負できればいいほうで、

成成レベルに相当食い込んでますよ。

 

大手予備校関係者なのに今の偏差値表を見てないんですかね?

津田塾の学長にインタビューした手前、記者もあまり悪く書けないのでしょうが、

ちゃんと事実を書かないといけません。

というか、裏をとらないと。

「〇〇がこう言ってましたー。」じゃ、小学生ですよ。

 

現在の学部生は約3000人弱だ。学芸学部の1学年の定員は580人、新設の総合政策学部は110人である。

 

一般に、人数が少ない方が偏差値が高くでます。

少人数であの偏差値は、やっぱりヤバいですよ。

 

学長は「入試の偏差値が下がったといわれますが、その分、伸びしろがあります」という。

 

オイオイ、ダメな学校の生徒がよく言う「いいわけ」じゃないですか!

オレ、ほんとは凄いんだぜー!本気出してないだけ!(可能性は無限大)

 

千駄ヶ谷キャンパスは同窓会ゆかりの財団法人「津田塾会」が08年に解散し、津田塾会が所有していた土地や建物を大学に譲り渡したところから始まる。08年以降、社会人大学院生の授業や公開講座などに使ってきた。千駄ケ谷の活用については、付属校の設置など様々な案もあったが、侃々諤々(かんかんがくがく)の議論の末、総合政策学部を新設して学部生の通う都心キャンパスをオープンすることになった。

 

私の高校の同級生に津田塾に入った女性がいましたが、

とても優秀な人でした。

かなりいいところを蹴って入学していたので、今の凋落ぶりは気の毒です。

昔の優秀なOGは、最近の状態を激しく嘆いて都心にキャンパスを設置したのでしょう。

都心キャンパスを設置したのはいいと思います。

 

ですが、

学長は「女性の場合は結婚、出産、育児で一時キャリアを離れることもありますが、そんな厳しい条件の中でもがんばっているOGの声も聞かせてもらう。津田塾にはロールモデルがたくさんいるので、女子学生に特化したキャリア教育ができるのです」と強調する。確かに共学の大学では女性に限定したリーダー教育は難しい。

 

「女子学生に特化したキャリア教育」とか言っている時点で、

なんとも言えない時代とのズレを感じるんですよねー。

 

かつて大昔、女性に大学が開かれていなかったからこそ、

女子大の存在意義があったわけです。

 

その後、特に存在意義がないにも関わらず、

なんとなく、しばらくブランドが維持されていましたが、

不況が続いた頃からでしょうか、

 

「アレ?なんか、今の時代に女子大に行く意味ないね。」

 

と皆が、「気付いてしまった」ので、落ちぶれているという、

ごくごく自然な流れです。

この自然な流れは止められませんよ。

 

また、津田塾の売りが、「英語」(実践的な英語)というのも、逆風の原因です。

今や、どの大学でも、

それどころか、街中の英会話教室、フィリピン人とのSkypeなど、

実践的な英語はどこでも学べますからね。

もはや、なんの売りにもなりません。

 

女子大の存在意義は、残念ながら、もう消滅したと思います。

 

どの大学にも普通に女子が入れるのに、

もはや女子大に行く意味はありません。

男女平等を主張する女性が、今の時代に女子大に行くのは矛盾しています。

 

そうは言っても、

 

津田塾は私学女子大の最後の砦なので、

がんばってもらいたいと思いますが、

もはや、あまり優秀な学生は入学しないでしょうね。

時代感覚のない、鈍くさい子ばかり集まる気がしてしまいます。。

 

しかし、、

 

かつての先輩達の遺産により、

今のところは、実力以上の評価を就活や実社会で得られるのですから、

これは、かなりコスパのいい大学といえます。

 

そう考えると、

現在入学する子は、なかなか  “したたか”  なのかもしれません。

本来、津田塾が欲しい「実力で勝負するタイプ」ではありませんが・・・。

 

※引用文の全文はこちらです。
『女子大は生き残れるか 津田塾、都心から逆襲』 NIKKEI  STYLE  

 

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