真珠湾攻撃を描いた『トラ!トラ!トラ!』という映画があります。
知っている人には、かなり有名な映画です。
制作は1970年。日米合作の作品です。日本側の監督は、舛田利雄、深作欣二です。
戦争映画が好きな私も、1970年の作品なので、
古い日本の戦争映画にありがちな、ちゃちな作りだろうと侮って、暫く観ていませんでした。
やっと初めて観たのは、21世紀になる頃です。
しかし、嬉しい誤算でした。
というか、かなりビビりました。
零戦の戦闘シーンが、実機を使っており、迫力が半端ないです。
えっー? これ、1970年に作ったのか!
すげー! という感想です。
もっと早くに観ておけば良かった。と後悔したものです。
零戦といっても、飛ばせる本物の零戦はほとんどないわけで、
アメリカの練習機を改造して作ったものです。
しかし、かなり良く出来ています。
これが、大量に使用されています。
CGではない本物の迫力は凄いです。
戦闘シーンも迫力満点ですが、真珠湾に向けて空母から発艦するシーンが有名です。
私もこのシーンが一番好きですね。
暁の空に向けて、次々と空母から発艦していく姿は圧巻です。
単純に、映像として美しいのですが、
これから国の興亡をかけた勝負に向かうという精神性も見事に表現されています。
あと、オープニングに、海兵が戦艦に整列しているシーンがあるのですが、これも圧巻です。
この時流れる音楽も、日本の精神的な美学をうまく表現するもので、なかなか素晴らしいです。
日本側の監督に深作欣二が入っているので、色々と美しい場面が多いのでしょうか。
とにかく、全く侮れない作品です。
戦争映画が好きで、まだ観ていない方は、かなりラッキーです。
やっぱり、実機は凄いですよ。それも凄い数の実機です。
今は間違いなくCGで制作されるので、大規模に実機を使った作品としては、後にも先にもこの作品だけです。
私はDVDを買って、何回も観ました。
かなりオススメの作品です。
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