はじめに
勉強法の前に、この試験についての予備知識をお伝えしておきます。
まず、この試験は、平成18年から一気に難化しました。
平成18年を境にして、同じ試験とは思えないほど、変化しました。
ですから、平成18年より前に合格した人の話は、
この試験に限っては、全く参考になりません。
(※当然ながら、私は、平成18年以降に合格しています。)
世間では、難化する前のイメージを引きずっている人が多いため、
現在の実際の試験の難易度より、評価はかなり低いものになっています。
また、受験者層についても、
かつては、宅建の受験者層と同レベルの受験者層が多数でしたが、
現在は、法科大学院(ロースクール)の学生の割合が一定数を占めています。
相対評価の試験ではなく、6割以上の点数で合格する絶対評価の試験ですから、
直接的には、受験者層のレベルは関係ないようにも思われます。
しかし、実際には、
合格者数が多く出過ぎないよう、問題の難易度を上げたり、記述式の採点を厳しくことで調整がされています。
したがって、レベルの高い受験者が増えていることは、合格の難易度に影響を与えることになります。
また、この試験には、一般教養の科目があり、一定の点数を採らないと足切りになります。
法令科目でいかに高得点をとっても、一般教養で足切りになると、この時点で不合格が決定します。
以上のことから、宅建とはレベルがかなり異なりますので、その点は、注意して下さい。
勉強に使うアイテムは
①行政法の薄い本
(全体のイメージを早く把握することが目的なので、なんでもよいです。大事なのは、薄い本であることです。)
②年度別の過去問集
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③分野別の過去問集
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④行政書士受験六法
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⑤有斐閣の判例六法
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以上です。
予想問題集はいりません。
それよりも、過去問を「きっちり」やって下さい。
記述式の対策
記述式の対策問題集については、
意見が分かれると思いますが、
私は、使いませんでした。
たいしたレベルの問題が出ないからです。
記述式といっても、字数が少なく、キーワードで埋まってしまうレベルです。
具体的な勉強方法
①まず、前年度の問題を解いてみます。
全然出来ないでしょうが、全く気にする必要はありません。
おおよそのイメージをつかむことが目的です。
②次に、行政法の薄い本を早く読みます。
このとき、覚えようとしないで、とにかく早く回すようにします。
③その次に、行政書士受験六法で、過去に出た条文だけ読んでいきます。
以上で、下準備が完成です。
イメージ的には、農業でいうと、畑の土を掘り起こした感じです。
ここまでやったら、
④前々年度の過去問を解いてみます。
初めに前年度の過去問を解いた時より、点数はあがっているでしょうし、
解けなかった問題についても、どこかで見たなぁ、という位になっているでしょう。
ただし、この段階でも、あまり点数は気にしなくて結構です。
さて、ここからが実際に点数を上げていく作業です。
⑤分野別の過去問集に取りかかります。
この際、「正解した問題」「正解したが自信がない問題」「間違った問題」と、
後で見てわかるようにチェックをしておきます。
これを選択肢ごとにもチェックしておきます。
一度回したら、2回目は、間違った問題だけ回します。
3回目は、「正解したが間違った問題」について回します。
というように、
「自分の」弱点を潰していくようにします。
この作業と並行して、
⑥通勤時間などの空き時間に、行政書士受験六法で、行政法の条文を読み込んでいきます。
分野別過去問と条文読み込み、という作業で、合格ラインまで達します。
ただし、私は、もう1つ作業をオススメします。
それは、
⑦判例六法の読み込みです。
近年の行政書士試験は、ロースクールに通っている受験生のレベルに合わせてか、判例が結構出ます。
判例六法には、たくさんの判例が掲載されていますが、
「有斐閣 判例六法」には、
「判例百選」という重要な判例を集めた判例集に掲載されている判例がわかるように記載されています。
そこで、行政法について、
「判例六法」を使って、「判例百選」に掲載されているものだけ拾って読んでいくのです。
この方法は、行政書士試験では、一般的ではありませんが、
私の合格の決め手は、実はこの作業だったのではないかと思っています。
いずれにしても、過去問をしっかりやってからです。
一般教養対策
まず、過去問をきっちりやって、「基礎点」を固めるのが先決です。
それと、日常的に、新聞やニュースを見ておくことです。
ありきたりな方法ですが、
一般教養は、範囲が無限大なので、手を拡げると切りがありません。
以上の方法で勉強すれば、
絶対とはいいませんが、効率的に、かなりの確率で合格できると思います。
もう少し詳しく知りたい方、何回も挫折しているという方へ。
より本音の部分を含めて以下のページにまとめています。
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