全体最適、部分最適という言葉、最近よく聞きますが、直訳っぽくて、イマイチだと思いませんか?
もっと、分かりやすく訳せばいいのに。
センスないですよね。
しかし、
この全体最適、部分最適という言葉、日本語としてはイマイチですが、
概念としては、なかなか使えると思います。
よく使われるは、企業経営の戦略の場面ですよね?
大雑把に言うと、
会社全体という視点から、戦略やあるべき姿を考えたり、改善していくのが全体最適であり、
これに対して、
部や部門レベルで考える場合が、部分最適ということです。
理論的としては、全体最適化は理解できるし、簡単なことに思われます。
しかし、現実的にはなかなか難しいことは、組織で働いている人ならば、よくわかるでしょう。
その企業で長く働いていればいるほど、無意識的に全体最適化に抵抗するようになります。
これまでのやり方を変えたり、部門ごと無くなったりするわけですから。
ある業務を長年やっている人にとっては、これまでの蓄積や、自分の存在意義が低下したりする恐れがあるわけですから、抵抗するのもわかります。
ですが、
市場環境の変化や、効率性を考えた場合、抵抗することが得策なのでしょうか?
会社自体が傾いてしまっては、元も子もありません。
全体最適化などの改革を抵抗なく受け入れるには、
日頃から、会社全体を経営者目線で見ることはもちろん、常に効率性を考えて仕事をする必要があるでしょう。
全体最適化の戦略自体がまずい内容であるならば反対すべきですが、
そうでなければ受け入れていかなければ、会社自体が沈んでしまいます。
守るべきものは何なのか?
俯瞰して見ることが大事です。