2017年4月にNHKで取り上げられていたので知ったのですが、
外務省が「ゴルゴ13」を使った「海外安全対策マニュアル」を出しています。
マニュアルの正式名称は、
『ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル』です。
ゴルゴ13の作者である「さいとうたかを」先生の全面協力によるものです。
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「・・・。」
官庁の企画としては画期的!
官庁である外務省が行う企画としては、
かなり思い切った企画で面白いと思うのですが、
はたして、世間に浸透しているのだろうか??
「・・・。」と思ったので、紹介することにしました。
せっかくいい企画を行ったのに、
世間の反応が悪ければ、
今後、こういった企画がボツになってしまう可能性があります。
そういったことになれば、“国益” (?!) を損ないますからね。
「国益」というのは大袈裟にしても、
良いものが、ちゃんと評価を受けないというのは、
個人的にイライラするんですよね。
社会的にも大きな損失です。
世間への浸透具合はどうか・・?
さて、ここまで書いておいて、
今さらながらリサーチしてみました。
「外務省 ゴルゴ13」で検索してみたら、
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89,300件しかヒットしませんでした。
うーん、やはり少ない。
・・・。
ということは、
まだ、ここで紹介する意義はあるということですね。
どんな内容なのか?
内容について簡単にいうと、
“海外渡航上の注意点をゴルゴ13を使って説明している”
というものです。
既存作品との見事な融合!(=見事な編集!)
なお、既存の『ゴルゴ13』の作品を “そのまま” 使っています。
セリフの部分だけ書き換えているんですね。
書き下ろしではなく、
既存の作品をそのまま使っているというところがミソです。
それで、内容に違和感がないところが、逆に凄いわけです。
つまり、編集能力が高いということです。
物語の「設定」は・・?
以下の【あらすじ】のとおりです。
外務省のホームページから引用しています。
【あらすじ】
この数年,テロが中東や北アフリカのみならず,欧米やアジアに拡散し,今や在外邦人もテロの標的になっている。 このような状況下,外務大臣は在外邦人の安全対策のためにデューク東郷(ゴルゴ13)に協力を要請。 ゴルゴは大臣の命を受け,世界各国の在外邦人に対して,「最低限必要な安全対策」を指南するための任務を開始した・・・。
「まんが」だけでなく「動画」解説もあり
なお、コンテンツは「マンガ」だけでなく、
「動画」(YouTube)による解説もあるという充実ぶりです。
外務省が、かなり力をいれたことがうかがえます。
マニュアルの「お品書き」(=コンテンツの目次)
- 第1話 舞台:日本/テーマ:「外務大臣からの依頼」
- 第2話 舞台:パキスタン/テーマ:「たびレジ」
- 第3話 舞台:タイ/テーマ:「外務海外安全情報」
- 第4話 舞台:インドネシア/テーマ:「中堅・中小企業海外安全対策ネットワーク」
- 第5話 舞台:ベルギー/テーマ:「情報収集」
- 第6話 舞台:メキシコ/テーマ:「海外渡航の基本的心得」
- 第7話 舞台:フィリピン/テーマ:「安全のための三原則」
- 第8話 舞台:ドイツ/テーマ:「オフィスの安全対策」
- 第9話 舞台:ケニア/テーマ:「トップの意識」
- 第10話 舞台:トルコ/テーマ:「平時の危機管理」
- 第11話 舞台:イラク/テーマ:「有事への備え」
- 第12話 舞台:イラク/テーマ:「有事への対応」
- 第13話 舞台:米国/テーマ:「Gマニュアルの完成」
外務省のページはコチラ・・・
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