河合奈保子さんって、時々思い出すんですよねー。

河合奈保子 カラープロマイド 1036

特にファンだったわけではないのですが。

当時、アイドル全盛期だったので、
他のアイドルの陰に隠れて、二番手のポジションでした。

いい意味で芸能人らしくなかったので、
突き抜けたところがなかったんですよね。

ポテンシャルの高さ

しかし、

河合奈保子さんの安定したポテンシャルの高さは相当なものでした。

時代の変遷と共に、

他の元アイドル達の “作られた部分”  “イヤな部分” が
次々と露呈してくるにしたがって、
河合奈保子さんの質の高さを再認識するということがよくありました。

ビジュアルについて

ビジュアルについては、
時代に左右されない正統派美人の顔立ちですよね。

歳を取っても崩れないタイプの顔です。
最近、現在の写真を見ましたが、やはり崩れてないですね。

それと、河合奈保子といえば巨〇で有名です。

当時、巨〇という言葉はなく、
まだ「ボ〇ン」という言葉が生きていた時代でした。

健全な河合奈保子さんには、
「巨〇」という下品さを感じさせる言葉よりも、
「ボ〇ン」のほうがしっくりくると思うのは私だけでしょうか。

よく言われていましたが、

健全な内面とイメージに対して、
ボディはダイナマイト(当時、この表現は使われていたかな?)
という “ギャップ”  “アンバランスさ” が魅力と言われていました。

(そういえば、「アンバランス」という曲を出していましたね。)

シングルA面コレクション

しかし、全くいやらしさがなかったですね。

どこまでいっても、健康、健全です。

歌について

歌については、歌唱力は安定していましたね。

覚えいている曲は、
「けんかをやめて」「スマイル・フォー・ミー」などです。

そして、ここが問題なのですが、

安定した歌唱力があるのですが、なぜか、人の心には響かないのです。

この点が、松田聖子や中森明菜とは決定的に違うところです。

琴線に触れないというか。

なんか、能天気というか、不安要素が見えないというか。

ここでは、健全さは完全に裏目に出ています。

たとえば、

代表曲の「けんかをやめて」も、
河合奈保子さんが歌うと、どこか “ほのぼの” としてしまうのですが、

楽曲提供者の竹内まりやさんが歌うと、
良くも悪くも、女のいやらしさが見えてきます。

本来、歌詞が持つ負の部分が、
河合奈保子さんの健全さで払拭されてしまうのです。

この曲は健全な曲じゃないです。

私は、竹内まりやさんの「けんかをやめて」を聴くと、
不快になるくらいです。

芸能人としての魅力は?

人って、どこか影の部分が見えないと、惹かれないところってありませんか?

安定しきっているのって、つまらないんですよね。

脆さというか、はかなさというか。

このあたりがなかったのが、トップにはなれなかった原因なんでしょうね。

つまり、

容姿や歌唱力に恵まれているけど、普通の人なんですよね。

安定して輝くタイプ

ですから、

家庭に入って堅実に幸せに暮らしていると思います。

逆に芸能人として特別な輝きを放つ人は、
私生活ではちょっと生きにくいのではないかと思います。

そして、この特別な輝きというのは、賞味期限があるんですよね

また、時代背景など、いろんな要素が複合して出てくるものです。

時代にピッタリ適合するから輝くわけですが、
その反面、ある時代にピッタリ適合するということは、
他の時代には適合しないという側面があるわけです

河合奈保子さんは、

特別な輝きがなかった分、
賞味期限切れすることなく、安定して輝くタイプなんじゃないかと思います。

 

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