ヘンな人シリーズです。

これも、以前住んでいた家の近所のお話です。

すぐ近くに、かなり怪しい個人経営のカラオケ店がありました。

知らない人は、決して足を踏み入れないようなディープ過ぎる店です。

その店は、40代後半の独身の男性が一人でやっている店でした。

亡くなった親がやっていた店を引き継いだとのことでした。

カラオケスナックふうの店なのですが、アルバイトの女性もいません。

私はあまり気が付かなかったのですが、嫁に言わせると、店内がかなり臭いとのことでした。タバコの臭いとかではないですよ。

とても、一見さんが入れるような店ではないのですが、

嫁が近所の居酒屋で知り合った人達の行き付けの店だったので、

私も呼ばれて何回か訪れました。

マスターはかなり怪しい人です。

皆に、◯◯ちゃんと呼ばれていました。

「◯◯ちゃん、次の曲★▽#&」と言うと、

「えっーと、584329番だな」とか言って、曲番号を思い出して入力するのです。

どの曲でもそうなのです。

どうなってんだ?

「すごーい」とか皆が言うと、

本人は得意げです。

それにしても、無駄な努力と能力です。

何でも、そのマスターの弟は東大を出ているらしく、それが自慢でした。

「弟さんは東大なんだー。ところで、◯◯ちゃんはどこなの?」と皆が聞くと、

あーだ、こーだ言って、なかなか言いません。

弟の学歴をわざわざ言うくらいなら、自分の学歴も言えよ。

かなり引っ張った後で、やっと、白状しました。

N大学です。(学生数が日本で一番多いところです。)

それにしても、全く無駄な特殊能力です。