落合陽一氏の『超AI時代の生存戦略』を買いました。発刊は2017年3月、一部の層では、かなり話題になっていた本です。

超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト

読み始めると止まらなくなり、一気読みしてしまいました。即日読破です。

やや思想的、哲学的なところもありますが、全体的に読みやすいです。

落合氏の著作を読んだのは初めてですが、思考が柔軟で、独自性があり、退屈しないですね。

テクノロジーの進化とそれに伴う人間の生き方の変化、そういった現在の状況について、偏見なく鋭く分析して表現しています。

AIの問題は、まず、フラットかつ感覚的に実態を捉えることが大事ですが、

古いタイプの知識人だと、どうしてもこのあたりが弱く、単に煽るだけだったり、極端な悲観論か楽観論に陥りがちです。

結局、よくわかっていないので、既存の枠組みからの視点により整理しようとしがちです。

落合氏は、先端のテクノロジーに詳しいだけでなく、人類の歴史という時間軸、地球規模の空間軸という視点で、テクノロジーが人間にもたらす影響と可能性を捉えています。

そして、それを言語化できています。

落合氏は、日本において、AIについて語るに最も相応しい人でしょう。

個性的なファッションの影響もあり、なんだかインチキ臭いなと思っていたのですが、

著作を読んでみれば、なぜ落合氏がフューチャーされているのか理解出来ました。

AIと人間との関わりについて興味がある人には超オススメです。