近年、よく耳にする「モラルハラスメント」「モラハラ」という言葉ですが、

この取り扱いはかなり慎重にすべきと思います。

 

というのは、

 

まず、「定義があいまい」であるからです。

 

極端な話、正当な指摘をしても、モラハラを受けたと主張する人がいます。

本人の主観のみで判断することは極めて危険でしょう。

特に、わざわざ「モラハラ」という言葉を持ち出して主張するタイプの人には、

被害者意識が旺盛で攻撃的なタイプの人が一定割合で含まれますので、

慎重に判定すべきです。

 

次に、

 

多くの場合は、「被害者の主張のみが取り上げられる」からです。

 

極端な話、

「言ったもの勝ち」のような状態です。

一旦、「モラハラ」と主張すれば、言葉が独り歩きすることが高いので、

極めて危険です。

公平な第三者が立ち会っていたなら別ですが、

多くの場合は、被害者と加害者(加害者とされた人)しかいなかったでしょうから、

少なくとも、加害者の言い分を聞かなければ判定はできないでしょう。

加害者の言い分を聞いた上で、客観的な事実を拾い上げて判断すべきです。

 

そうすると、

加害者と言われた方が、実質的には被害者である場合も相当数あるはずです。

 

このように、

「モラハラ」とは、

定義があいまいで、判定も極めて難しいのですから、

簡単に持ち出すべきではないと考えます。

 

私は、安易に「モラハラ」という言葉を持ち出す人を

あまり信用できません。