『東京23区教育格差』という本を紹介します。
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- 著 者 昼間たかし 鈴木士郎
- 出版社 マイクロマガジン社
- 出版日 2016年12月16日
教育レベルの高い「二子玉川」や「自由が丘」などの書店でかなり売れていた本
東京都内でも教育熱心な地区である二子玉川や自由が丘の書店では、
この本はかなり目立つように置かれており、
売上ランキングでも上位に入っていました。
気になったので、発売開始から早い段階で購入しました。
この本の目次は以下のとおり
第1章 子供の学力と親の学歴
- 小学校、中学校の区別学力調査ランキング
- 関東台地を境に学歴差は歴然
- 区内格差の大きい区は
- 30代の高学歴者は世田谷から神奈川県に多い
- 都内名門校の配置から教育に向いた地域を考える
第2章 学力は金で買える
- 教育費総額は800万円~2400万円
- 子どもの教育費用シュミレート 幼稚園・小学校
- 子どもの教育費用シュミレート 中学
- 子どもの教育費用シュミレート 高校・大学
- 習い事の費用は地域差が大きい
- 都内高校の「旧学区制」にみる学力格差と地域性
第3章 住む沿線で決まる進学率
- 杉並← →国分寺エリアはいかに教育エリアになっていったのか
- 自然環境と繁華街が学力を育てた!?
- 急激に上昇する田園都市線の学力
- 教育不毛沿線はどこだ!?
第4章 東京23区別教育レベル
- 各区の良いところ、ヤバいところ
- 千代田区/中央区/港区/新宿区/文京区/台東区/墨田区/江東区/品川区/目黒区/大田区/世田谷区/渋谷区/中野区/杉並区/豊島区/北区/荒川区/板橋区/練馬区/足立区/葛飾区/江戸川区
第5章 教育格差に打ち勝つ
- 手厚い教育をお金の面から考える
- 子どもの教育に必要な本当のこと
一部内容を抜粋(こんなデータがたくさん掲載)
国・私立中学進学率(2014年)
1位 千代田区
(省略)
23位 江戸川区
小学校総合点ランキングと高学歴率
1位 渋谷区
(省略)
23位 太田区
この本を読んでみた感想
この手の本にありがちな “タイトル負けした本” ではなく、
なかなか中身が充実しており、期待はずれにはなりません。
全体の印象としては、
- 客観的なデータを多数引用している
- 著者陣の分析が非常に鋭い
- 情報量が多く、物足りなさを感じない
- かなり本音ベースで書かれている
- 教育本としてはもちろん、純粋に読み物として面白い
という感想をもちました。
出版社がかなり力を入れた自信作と思われます。
この本音ベースでの書きぶりは、大手出版社では無理だと思います。
オススメの本です。
関連記事 ⇒ 【東京23区で小学校の学力ワースト1】大田区の教育格差はすごいらしい。