平昌オリンピックで銅メダルをとったカーリング娘たちの言葉「そだねー」が話題になって久しいですが、
その語調ばかりが注目を集めているように思います。
ちなみに、
「そだねー」に限らず、北海道弁は、語尾を伸ばすところに特徴があります。
良く言うと、優しくて和む感じ、悪く言うとトロい感じがします。
ここで注目すべきは、
「そだねー」が持つ言葉としての意味合い、コミュニケーションに果たす役割についてです。
「そだねー」は、相手の発言を受けて、肯定的に同意する言葉です。
つまり、相手を承認する言葉です。
「いいね」に近い言葉であるということです。
「いいね」は、本来、誉める言葉であり、乱発すると嘘臭い感じが漂います。
「いいね」は、お世辞のニュアンスを含むわけです。社交辞令というか。
承認ボタンとしての選択肢がほかにないため、
単に「そうだね」と思っただけでも、「いいね」が使用されることになります。
「いいね」という本来の言葉が持つ意味合いと、使用方法がかなりズレまくっている言葉です。
これに対して、
「そだねー」は、もともと軽い同意であることから、守備範囲は広いです。
チーム内でこの「そだねー」が連発されるということは、常に前向きに相手を認めている状態にあるということです。
これは、チーム競技において、コミュニケーションをはかるために有効な言葉であるわけです。
ピンチでも笑顔ということが取り上げられていましたが、
言葉でも、常にユルい前向きな言葉が連発されていたということです。
この「ユルい」というところがポイントで、
バリバリに肯定的な言葉だと、プレッシャーを与えたり、ウザいのですが、
ユルいことによって、押し付けがましさや偽善的な要素が払拭されるわけです。
そういったわけで、
今回の銅メダルに「そだねー」の効用は侮れないものがあったのではないかと思います。
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↓ アメではありません。
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↓ 北海道でインスタントの焼きそばといったらこれです。上京するまでローカル販売とは知りませんでした。
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