最近、メンタルクリニックが増えています。

東京では本当によく目にするようになりました。

 

これは、うつ病などのメンタル系の患者の増加と、
メンタルヘルスに対する社会的な理解が広まってきたことによるものでしょう。

 

また、医師として開業する場合、

メンタルクリニックは他のクリニックに比べて医療機器にかかる費用が
圧倒的に少なくて済むため、開業しやすいという側面もあるでしょう。

 

精神科と心療内科の違い

さて、患者としてメンタルクリニックを探す場合、

「精神科・心療内科」または「心療内科・精神科」となっているクリニックと
「心療内科・内科」または「内科・心療内科」となっているクリニックがあることに気づくでしょう。

いったいどこが違うのか、素人には分かりずらいです。

 

なんとなく、「精神科」と聞くと重そうで、ハードルが高そうです。
一方、「心療内科」は軽い感じがして、そこまでハードルが高く感じません。

 

心療内科医と精神科医とは別なのでしょうか?

 

著名な精神科医によると、

「心療内科医は偽装した精神科医で、心療内科は偽装した精神科」とのことです。
(新潮新書『うつ病休職』中島 聡 著/ 東京大学医学部医学科卒 精神科医 )

うつ病休職 (新潮新書)

ここに言う “偽装” って、

もちろん、違法とか脱法とかいう意味ではありませんよ。
著者が分かりやすい表現をしているだけです。

 

つまり、

精神科も心療内科も、どちらも精神科医がやっているけど、
心療内科はオブラートに包んでいる、
ということのようです。

 

著者によると、“精神科” とうたっている方が、
医師がそれに対してプライドをもっているおそれがあるそうです。

そして、プライドがあると、
診断が厳格になる傾向があるようです。

まとめ

「精神科」も「心療内科」も精神科医ですが、
微妙にスタンスが異なるようなので、

自分にはどちらが合っているか考えた上で選択するとよいでしょう。

 

 

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち