何かを判断したり選択する場合、一番頼りになるのは直感だと思います。
直感は、根拠なく非合理なもののように思われがちですが、あらゆる要素を総合的に判断した結果です。
“なんとなく” というのは、単に言葉で説明できないというに過ぎません。
原始の時代から、現在に至るまで、あなたに受け継がれている遺伝子の総合情報が直感だと思います。
生き残るためには、特に「危険」の察知が重要ですから、直感は、特に危険察知の場面に威力を発揮します。
なんとなく危ない、という感覚ですね。
これは、身体的な危険だけではありません。
社会的な危険についても、
身体的な危険ほどではないにしても、何らかの直感が働いているはずです。
これに対して、
論理は、判断を検証したりする際に有効です。
論理の高速操作の結果が直感ということもありますが、
どちらかというと、論理は後付けであることが多いでしょう。
論理は、正しく使えると強力な武器なのですが、
世間の人を見ていると、上手く使えていない人が多い印象を受けます。
因果関係と相関関係を混同したり。
論理が飛躍したり。
論理は、人を説得力させる際に使われますが、間違った論理でよく見られるのは、大前提が間違っているパターンです。
詐欺師が使う論理は、だいたいこのパターンが多いです。
ここに特に注意しましょう。
論理に強くなると、間違いや矛盾点に気付くことができますから、騙されることが少なくなります。
直感と論理は両輪ですが、直感と論理が反する場合、多くの場面、直感にしたがったほうが正しい判断が出来ることが多いはずです。