コインチェックの流失問題の会見で、会社側は3名で対応していましたが、そのうちの1人は女性でしたよね?

「法律問題については私がご回答いたします。」といった発言をしていたので、弁護士かな?と予測がつきましたが、やはり弁護士でした。

女性弁護士の名前は堀天子(ほりたかね)さんです。

見た目が若く見えるので、ここのところ大量発生しているロースクール出の弁護士かと思いましたが違いました。

見た目よりも実年齢は高く、旧司法試験に受かっています。

森・濱田松本法律事務所という大きな弁護士事務所に所属しており、過去に金融庁に出向しており、資金決済法の改正にも関わっています。

簡単に言うと、最近のよくわからない弁護士とは違って、相当優秀な弁護士ということです。

しかも、仮想通貨取引に関する専門家です。この分野に関しては、第一人者といってよいと思います。

 

↓ この分野について何冊も本を出されてます。相当の専門家です。

実務解説 資金決済法〔第3版〕

?定款・各種規則の作成実務<第3版> (【新・会社法実務問題シリーズ】)

 

 

FinTechの法律 2017-2018 (日経FinTech選書)

ひとつ疑問なのは、コインチェックに弁護士として関わったのは、今回の問題が起こってからなのか?その前からなのか?ということです。

仮に、流失問題が起きる前から顧問弁護士などとして関わっていたとしたら、

これだけの専門家が入っていて、なぜ適切なリスク管理が出来なかったのか?ということです。

コインチェックに関与した時期と立場が明確ではないので、なんとも言えませんが。

流失問題が起きてから依頼されたとしても、あの会見自体、うまくいったようには思えません。

会見を見た時、会社としての守りの部分がめちゃくちゃ弱いなと感じました。

印象としては、学生企業かと思うくらいです。

会社が急速に成長し過ぎて、社内の体制整備が追い付いていなかったのでしょうが。

ビビり過ぎて過剰なリスク管理をしている会社に対しては否定的な私も、

会社は守りの部分も大事だと、久しぶりに思いました。

 

《堀天子弁護士の略歴》

2001年 慶應義塾大学法学部卒業

2002年 弁護士登録

2008年~2010年 金融庁に出向