嵐の櫻井翔の父親で元総務省事務次官の桜井俊氏が電通の執行役員に就任するという報道がありました。

現在は、三井住友信託銀行の顧問の他、他の役員も兼任しているそうです。

役員報酬の他、今後、退職金もガバガバですよ。

さて、このように元(高級)官僚が民間に再就職するのは、世間一般論的に「天下り」といって批判されるはずですが、

報道では「天下り」という単語は一切使われていません。

総務省と電通とは業界的に密接な関係があるわけで、モロに天下りなんですけどね。

かつて、天下りを叩きまくっていたマスコミが、この件について一切批判しないのはおかしくないですか?

これって、自分達の業界だからですよね?

報道機関にとって、総務省の批判はタブーなんでしょう。

電通についても、明らかに法令違反でない限り批判めいた報道はしにくいのでしょうね。

ヤレヤレ。

こういうところが、フェアじゃないんですよね。

電通は「桜井氏は内部統制に適任」とか言ってますが、どう考えても、総務省とのパイプ作りですよね。

総務省の退職後すぐに就任させず、わざわざワンクション置いたあたりも小細工っぽくてセコいですね。

優秀な人材は社会で活用すべきですが、そうならば、他の天下りについても批判すべきではないでしょう。

相手を見て論調を変えるのは、公正と言えるんでしょうか?

しがらみや利害関係で世の中は動いているわけで、そこから完全に自由にはなれませんが、

だとしたら、都合のいい時だけ「正義ヅラ」するのは止めてもらいたいです。