今、不動産探しをする場合、ネットを主体に行いますよね?

自分でネットで探すのと並行して、不動産会社にも探してもらうという人が多いと思います。

 

現在、不動産の物件情報は「レインズ」という不動産会社が利用するネットワークでつながっているので、

どの不動産会社に依頼しても、基本的には、探せる物件は同じです。

 

不動産会社から、

「今はコンピューターで物件情報が繋がっているから、どこに頼んでも同じですよ。」

と言われたことがある人も多いでしょう。

 

ですが、そうとも言い切れないんですよね。

 

エリアを狭く限定して、条件を細かく出して依頼した場合は、

誰に頼んでも、ほぼ同じ物件を出してくるでしょう。

 

ですが、

エリアを絞らないで依頼した場合には、

探す人(担当営業マン)の主観が入りますから、かなり異なった物件を出してきます。

賃貸物件ではなく、売買物件の場合は特にそうです。

 

同じ不動産会社の複数のセンター(支店)に依頼したところ、

各営業マンは、見事にバラバラの物件を出してきました。

※それぞれ自社センター近くの物件を出してきた、というわけではありません。

 

営業マンA氏は、多少古くても「土地柄」を優先した物件を紹介してきました。

営業マンB氏は、「部屋のキレイさと広さ」を重視して、不人気エリアだけど築年数が浅い物件を紹介してきました。

営業マンC氏は、「通勤の便利さ」と「部屋の広さ」を優先した物件を紹介してきました。

 

こちらが依頼する際に、はっきりと優先順位を示していないことが大きな原因ですが、

同じ条件で依頼しても、担当者の主観によって、見事に違うタイプの物件を紹介してきたのです。

 

このように、担当者のフィルターがかかってしまうので、

細かく条件が定まっていない場合や、エリアが絞り切れていない場合は、

1人の営業マンだけに託すのは、かなり危険です。

 

様々な物件を比較するためにも、複数の営業マンに頼んだ方がよいと思います。

違った視点で紹介された物件を見比べると、自分の優先順位もはっきりしてくるので、

1社(1人の営業マン)に絞るのは、それからでも遅くありません。